はじめに|一番怖いのは「仕事が来ないこと」

開業準備を進める中で、強く感じている不安があります。

それは、実務ができるかどうか以上に、「そもそも仕事が来るのか」という不安です。
どれだけ準備をしても、依頼がなければ事務所の運営など立ち行きません。

当たり前のことですが、これが最も現実的で、そして最も重たい問題だと感じています。

1.現実|コネも実績もない状態からのスタート

開業直後の状態を冷静に整理すると、
・ 紹介ルートがあるわけでもない
・ 実績があるわけでもない
・ 信頼関係もこれから

という、完全にゼロからのスタート、本当にやっていけるのか、という状態です。

もちろん、周囲に人脈があれば話は別かもしれませんが、私の場合はそうしたつながりもほとんどありません。
そうなると、自然と「最初の 1件はどう取るのか」という点に意識が向きます。
この問いに対して明確な正解があるわけではなく、だからこそ、多くの人が悩み、不安を抱えるポイントなのだと感じています。

2.悩みの中身|何に迷っているのか

「仕事が来ないかもしれない」という不安がある一方、具体的にどう動くべきかとなると、さらに迷いは深くなります。

例えば、
・ アナログ営業をガンガンやるべきなのか
・ ブログで発信して待つべきなのか
・ そもそも業務分野を絞るべきなのか

どれも一定の合理性があり、簡単に優先順位をつけられるものではありません。

また、人によっては、名刺を配り続ける、チラシを配布する、異業種交流会に参加する、商工会に入会するなど、
とにかくできることはすべてやるべき、という考え方もあります。
実際、それで結果を出している方もいると思いますし、一つの有効な方法であることは間違いないと思います。

ただ、その一方で、どこまでやるべきか、何が自分に合っているのかは簡単には判断できません。

この「最初の 1件をどう取るか」というテーマ関しては、行政書士開業に限らず、個人事業主として活動する限り、
どう仕事を取っていくのかということは継続して向き合っていく課題だと捉えています。

3.自分なりの整理|短期と長期で考える

そこで、一度頭の中を整理してみました。
受任までのアプローチは、大きく分けて次の2つに整理できると考えています。

① 短期で取りにいく方法
・ 営業
・ 紹介
・ 人脈づくり

② 中長期で積み上げる方法
・ ブログ
・ ホームページ
・ 検索からの流入

どちらが優れているという話ではなく、それぞれ性質が異なります。
短期的に結果を出すなら前者、時間はかかるが積み上がるのは後者。

では、自分はどちらを軸にするのか。

4.現時点の結論|積み上がる導線を優先する

現時点では、中長期で積み上がる方法を優先する、という判断をしています。

具体的には、
・ ブログを書く
・ ホームページに導線をつくる
・ 検索からの流入を狙う

という形です。

理由はシンプルで、一度仕組みとして回り始めれば、継続的に効果が積み上がると考えたためです。

また、これまで IT業界で業務に携わってきた経験から、業務の流れを整理し、仕組みとして組み立てていくことの
重要性を実感してきました。

集客についても同様に、単発の動きではなく、再現性のある形にしていくことが重要だと考えています。

もちろん、短期的なアプローチを否定するものではありませんが、自分の強みを活かしながら、継続的に機能する
土台を作ることに現段階では注力していきます。

5.だから今こう動いている

こうした考えから、今は以下のことに取り組んでいます。
・ ブログ記事を書く
・ ホームページの導線を整える
・ 実務知識を積み上げる

記事を書くにあたっては、単に情報を集めるだけでなく、
・ 知識をインプットし
・ 自分なりに理解し
・ 整理して言語化し
・ その内容が正しいかを法令や公的資料で確認・検証し
・ 実務で使える形に落とし込む

というプロセスを意識しています。

この積み重ねが、最終的には実務対応力につながると考えています。

※ホームページとブログの作成について、詳しくは以下の記事で整理しています。
 「第6回:行政書士のホームページとブログは必要か?|開業準備のリアルとこれからの戦略」

また、正式に登録され行政書士会の入会式を経ることで、日行連の実務講習や各種勉強会、支部会への参加など、
顔と名前を出して関わる機会も増えていきます。
こうした場を通じて、実務知識を深めるだけでなく、横のつながりを築いていくことも、受任につながる重要な要素の
一つだと捉えています。

加えて、受講している実務講座を通じた同窓会ネットワークにも期待しています。
同じ志を持つ受講生や、すでに開業している先輩行政書士とのつながりは、情報交換にとどまらず、将来的な連携にもつながる可能性があります。

こうした取り組みがどの程度成果に結びつくかは、実際に動いてみる中で検証していきますが、
少なくとも「何も動かない状態」からは確実に前進している実感は持てると考えています。

オンラインでの発信と並行して、リアルの場にも積極的に関わりながら、接点を広げていきます。

まとめ|正解がわからなくても、動き続ける

今後は、建設業許可や産廃収集運搬業許可などの許認可業務を中心に、実務目線で分かりやすく整理していきます。
また、依頼者にとって分かりにくい制度や手続きについても、丁寧に整理して伝えることで、安心して任せてもらえる
対応を目指して自己研鑽に努めていきます。

最初の 1件をどう取るかに、明確な正解があるわけではありません。

だからこそ、自分なりに整理し、納得した方向で動いてみる。そして、その結果を踏まえて修正していく。
この繰り返しが、最終的に自分なりの形をつくっていくのだと考えています。

次回予告

今回整理した方向性に基づいて実際に動いていく中で、どのような変化や気づきがあったのか。
次回は、そのあたりも含めて整理していきたいと思います。

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